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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開平10-329110
(43)【公開日】平成10年(1998)12月15日
(54)【発明の名称】木材の乾燥方法及び含浸処理方法
(51)【国際特許分類第6版】
B27K 5/00
3/02
F26B 5/04
9/06

【FI】
B27K 5/00 F
3/02 A
F26B 5/04
9/06 H

【審査請求】未請求
【請求項の数】18
【出願形態】OL
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願平9-144340
(22)【出願日】平成9年(1997)6月2日
(71)【出願人】
【識別番号】596079312
【氏名又は名称】守谷 和夫
【住所又は居所】埼玉県所沢市三ヶ島3丁目783番地
(71)【出願人】
【識別番号】596079323
【氏名又は名称】守谷 えみ子
【住所又は居所】埼玉県所沢市三ヶ島3丁目783番地
(71)【出願人】
【識別番号】597077159
【氏名又は名称】協同組合フォレスト西川
【住所又は居所】埼玉県飯能市大字芦苅場708番地1
(72)【発明者】
【氏名】守谷 和夫
【住所又は居所】埼玉県所沢市三ヶ島3丁目783番地
(74)【代理人】
【弁理士】
【氏名又は名称】古谷 史旺 (外1名)

(57)【要約】
【課題】 木材を短時間で割れを発生させることなく乾燥させること、低廉で処理剤を深部まで浸透させること。
【解決手段】 木材を密閉式容器内に収容し、木材を加熱する工程と、密閉式容器内を減圧にする工程と、減圧工程後に大気圧に戻す工程とを有する。木材を加熱する工程と、加熱された木材を減圧下に置く工程と、加熱された木材を減圧下で処理剤に浸漬する工程と、減圧下で処理剤に浸漬された木材の雰囲気圧力を大気圧に戻し、大気圧下で木材を処理剤に浸漬する工程とを有する。木材を加熱する工程と、加熱された木材を減圧下に置く工程と、減圧下に置かれた木材を大気圧に戻す工程と、木材を再度加熱する工程と、再度加熱された木材を減圧下に置く工程と、再度加熱された木材を減圧下で処理剤に浸漬する工程と、減圧下で処理剤に浸漬された木材の雰囲気圧力を大気圧に戻し、大気圧下で木材を処理剤に浸漬する工程とを有する。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】 木材を密閉式容器内に収容し、木材を加熱する工程と、密閉式容器内を減圧にする工程と、減圧工程後に大気圧に戻す工程とを有することを特徴とする木材の乾燥方法。
【請求項2】 請求項1記載の木材の乾燥方法において、加熱と減圧を同時に行うことを特徴とする木材の乾燥方法。
【請求項3】 請求項1記載の木材の乾燥方法において、大気圧に戻す工程は、密閉式容器の圧力開放弁を開放して瞬時に行うことを特徴とする木材の乾燥方法。
【請求項4】 請求項1記載の木材の乾燥方法において、木材の含水率が、10~15%(平衡含水率に相当)であることを特徴とする木材の乾燥方法。
【請求項5】 請求項1記載の木材の乾燥方法において、木材を加熱する工程では、木材の表面温度を50~150℃にすることを特徴とする木材の乾燥方法。
【請求項6】 請求項1記載の木材の乾燥方法において、減圧工程では、減圧力を約60cm/Hg以上、減圧時間を2時間以上にすることを特徴とする木材の乾燥方法。
【請求項7】 請求項1記載の木材の乾燥方法において、加熱工程又は加熱減圧工程時に、密閉式容器内をファンにより攪拌し、熱,水蒸気を密閉式容器内に行き渡らせることを特徴とする木材の乾燥方法。
【請求項8】 木材を加熱する工程と、加熱された木材を減圧下に置く工程と、加熱された木材を減圧下で処理剤に浸漬する工程と、減圧下で処理剤に浸漬された木材の雰囲気圧力を大気圧に戻し、大気圧下で木材を処理剤に浸漬する工程とを有することを特徴とする木材の含浸処理方法。
【請求項9】 木材を加熱する工程と、加熱された木材を減圧下に置く工程と、減圧下に置かれた木材を大気圧に戻す工程と、木材を再度加熱する工程と、再度加熱された木材を減圧下に置く工程と、再度加熱された木材を減圧下で処理剤に浸漬する工程と、減圧下で処理剤に浸漬された木材の雰囲気圧力を大気圧に戻し、大気圧下で木材を処理剤に浸漬する工程とを有することを特徴とする木材の含浸処理方法。
【請求項10】 請求項8又は請求項9記載の木材の含浸処理方法において、木材を加熱する工程では、木材の表面温度を50℃~150℃にすることを特徴とする木材の含浸処理方法。
【請求項11】 請求項8又は請求項9記載の木材の含浸処理方法において、加熱された木材を減圧下に置く工程では、減圧力を約60cm/Hg以上、減圧時間を1時間以上にすることを特徴とする木材の含浸処理方法。
【請求項12】 請求項8又は請求項9記載の木材の含浸処理方法において、大気圧に戻す工程は、瞬時に行うことを特徴とする木材の含浸処理方法。
【請求項13】 請求項8又は請求項9記載の木材の含浸処理方法において、加熱工程又は加熱減圧工程時に、ファンにより攪拌し、熱,水蒸気を処理装置内に行き渡らせることを特徴とする木材の乾燥方法。
【請求項14】 請求項9記載の木材の含浸処理方法において、木材を再度加熱する工程と、再度加熱された木材を減圧下に置く工程とを、少なくとも1回以上繰り返すことを特徴とする木材の含浸処理方法。
【請求項15】 請求項8又は請求項9記載の木材の含浸処理方法において、大気圧下での木材の処理剤浸漬工程後に、処理装置内で加圧することを特徴とする木材の含浸処理方法。
【請求項16】 開閉蓋を有する密閉式容器と、密閉式容器内の空気を加熱する加熱装置と、密閉式容器内の温度を測定する温度計と、密閉式容器内の圧力を測定する圧力計と、密閉式容器内の熱を攪拌する攪拌装置と、密閉式容器に設けた圧力開放弁と、密閉式容器に設けた減圧ポンプと、密閉式容器に開閉弁を介して設けた結露水排水口とを有することを特徴とする木材の乾燥装置。
【請求項17】 開閉蓋を有する密閉式容器と、密閉式容器内の空気を加熱する加熱装置と、密閉式容器内の温度を測定する温度計と、密閉式容器内の圧力を測定する圧力計と、密閉式容器内の熱,水蒸気を攪拌する攪拌装置と、密閉式容器に設けた圧力開放弁と、密閉式容器に設けた減圧ポンプと、密閉式容器に開閉弁を介して設けた結露水排水口と、密閉式容器に開閉弁を介して設けた処理剤用容器とを有することを特徴とする木材の含浸処理装置。
【請求項18】 請求項17記載の木材の含浸処理装置において、密閉式容器に加圧ポンプと加圧計を更に設けたことを特徴とする木材の含浸処理装置。

代表図面